同居、始めました!



すっかり日が暮れて、出口に向かう人たちが多くなってきた中
わたし達も帰ることになった。



恋人なんて正直まだ信じられなくて、どうしていいのかわからなくて。
でもしっかりと繋いだ手に力を込める。


「倉田、痛い」


「あ、ごめん」


つい力を入れすぎたのか、緩めるとくすっと笑われた。


「別にいい」


わたしよりもさらに強い力でぎゅっとわたしの手を握る。



本宮君、大好きだよ


わたしも、大事にするからね、本宮君の事。





「本当に送らなくても大丈夫なのか」

「うん、ありがとう」


駅のホームで二人でベンチに座る。
わたしが乗る電車が来る時間まであと4分。

4分後には離れちゃんうんだなって思うと悲しくなった。


もっともっと一緒にいたい..

なんて欲張りだよねさっき恋人になったばかりなのに。