本宮君がカップルって言ってくれた事や、お金を払ってくれたこととか
しょっぱなでいろいろ混乱してしまう


「だ、だめだめ!い、いくらわたしたちその..カップルって言っても
そんなお金の事まで本宮君に払ってもらったら..」


「いいじゃん、カップルなんだし」


「へ?」


お財布をだそうとしたわたしの手を止めて、本宮君の手が重なる。


「今日はそういう事なんだし?いいんじゃないの?」


本宮君、そんなこと言われたらわたし、期待しちゃうよ?

本宮君がわたしと同じ気持ちだって、そう思っちゃうよ?



「行こうか」

「う、うん」


その手がわたしの手をそのまま握ってくれた。


まるでカップルみたいに。



最初は何に乗るかパンフレットを見ながら二人で作戦会議。
もちろん全部制覇する予定だし。


「何か乗りたいのとかあるか?」

「本宮君のメリーゴーランド!」

「却下」