「どっちって、そんなの決まってるだろ」
確かに雛は大事な存在だ。
でもそれは家族みたいなもので、千鶴とは違う。
千鶴は俺が初めて好きになった女の子で
初めて心から大事にしたいと思っている。
「それが答えなんじゃないっすかね。先輩の気持ちがはっきりしてたら
大丈夫じゃないっすか?」
俺の気持ちがはっきりしてたら..か
「タモツにしてはいい事言うじゃないか」
「じゃあ俺に女子高生紹介して下さい!」
「それは却下だな」
俺は千鶴が大事。
そうだよな、それが一番大事なんだ。
そう思うとすぐに行動に移せた。


