一緒に暮らし始めて



まさかこんな事になるなんて思わなかった。


雛は可愛い。


目に入れても痛くないくらい。



確かにそれは認める。



でもそれは一体どういう感情でこんな風になるのか
俺にはさっぱり見当もつかない。



ただの“妹”だと思っていたのに。




時計を見ると間もなく仕事が始まる時間だ。


とりあえず、脳内を仕事モードに切り替えてパソコンに電源を
入れた。



「三橋さん、3番に電話です」


「はい」