「失礼な!わたしにだって用事くらいありますよ!
本宮君と出かけるんだから!」


「は?」


「デートです、デート!本宮君が誘ってくれたの!
わたしだってちゃんと女の子なんだから!」



出来上がったサラダをテーブルに運ぼうとしたその時だった



「あいつと行くのか?」


「あ、うん」


「へぇ」



さっきまでは笑顔を見せてくれたのに。


突然何だか顔つきが変わった感じがして


どうしよう


こんなにやりづらいのは初めてかもしれない。



「航ちゃん?」


「あぁ、ごめん何でもないよ。で、晩御飯は何?」