掴まれていた手がぱっと離れて
わたしは再び台所に向かった。
危ない危ない
わたし今、航ちゃんの事変に思わなかった?
いやいや違う違う
絶対にそれはない
わたしが航ちゃんを意識してるなんて...
大体航ちゃんには千鶴さんがいるんだし。
「雛、日曜日暇?」
「え?どうしたの、突然」
「いや、ちょっと欲しい本があるし、買い物がてら
ショッピングモールの方に行かないかなって」
「ごめん、航ちゃん。わたしその日はちょっと用事があるんだ」
「用事って?雛にでもあるのか、大事な用事」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…