「もう!航ちゃんのイジワル!」


「あはは」




ぽかぽか叩くと航ちゃんに手を掴まれてしまった。




「冗談だよ」



その瞳がまっすぐで


初めて航ちゃんをそんな目で見られた感じがして



掴まれた手の温度も、大きさも


まるで初めて知ったようにドキドキしてしまう。



「ほ、本気だったら航ちゃんのご飯抜きだからね」


わたし、ちゃんと普通でいられてるのかな


変に、なってない?


「お腹すいた、雛メシ!」


「あ、うん」