智恵美と色々回ったりクラスの当番をしたりと、
時間はあっという間に過ぎて、いよいよ家族自慢コンテストが始まった。
「それでは!みなさんの家族を紹介してもらいましょう!」
航ちゃんは5番目。他の学年の人達や、今回初めての企画なのにたくさんの人達が参加
してくれる事になった。
「やばい、緊張するな」
舞台袖で航ちゃんが緊張した顔でわたしを見る。
「航ちゃんって、そんなに緊張しいだったっけ?」
「当たり前だろ?ステージに立って何かやるとか今まで一度もした事ないんだぞ!?」
「地味な高校生活だったもんね」
「うるさい」
小さくごつかれた。
大丈夫、それくらいの元気があるならきっとステージの上でもちゃんと
してくれる...はず


