まだ何か話してくれるのか、と思うだけで嬉しくなる。 でも本宮君は下を向いたままで何も言ってくれなくて。 「本宮君?」 わたしの声に急に前を向いた。 「どうしたの?もしかしてどっか具合悪い?」 「あのさ、倉田」 「うん?」 「学校祭終わったら、二人で何処か行かないか?」 え?