「あらら~」

智恵美が嬉しそうにあたしのくじを見る。


「それじゃあ委員に決まったのは成沢と倉田だな」


パチパチと揃わない拍手が教室内に響いた。

あーあ。

やっぱりというか、何というか。

「雛ってくじ運本当ないよね」

智恵美の言葉がぐさりと刺さった。


「決まった二人は今日から早速委員会があるからな。頼んだぞ」