職員室



美香が勢いよく入ってくる





教頭「あっ!美香先生っ!」

美香「何があったんですか?」

教頭「何があったんですか?じゃないですよ。湊が北高の生徒を殴って…。」

美香「湊さん。本当はどうなの?」

佳奈「あたしは、あくまでも、大事な親友を守るために、逆に殴られたんです。」

教頭「そんな、でたらめっ!」

美香「ちょっと!教頭先生っ!」

佳奈「どうぞ。でたらめで信じてください。あたしは、あんた達が本当の事言えって言うから、本当の事を言ったまでですから。」




佳奈が職員室を出て行く


美香「湊さんっ!ちょっとまってっ!」



1‐C組 教室前の廊下


美香「湊さんっ!」




教室に佳奈が入ってくる。

自分のカバンをとり、出て行こうとする



竣谷「佳奈っ!」

美香が入ってきて、佳奈をとめる




佳奈「先生もなんでしょ?」

佳奈が涙目になりながら、言う。




美香「えっ?」

健太「佳奈……。」

佳奈「みんな、同じなんだよっ!どいつもこいつも、みんな、あたしの言うことなんて、信じてくれないんだよ!殴ってなくても、どうせ不良だからって、決めつけられてさぁ。」

美香「そんな事ないっ!」

佳奈「だって、実際そうじゃぁんっ!」

美香「えっ?」

佳奈「実際、教頭があたしにしてんじゃん。……みんな、おなじなんだ。」



佳奈が涙をながしながら、教室をでていく。




悠介「佳奈っ!」

美香「……」

生徒「湊ちゃんの言ってる事、わかるなぁ。」

クラス「たしかに。」


美香「どういう事?」

生徒「あたしも、中学んとき、そうだったからさぁ。わかるんだぁ。湊ちゃんが言う事。」

クラス「……。」









1日、1日が過ぎていった。


残り、2日の日の朝





3人が登校している


健太「今日も佳奈、来ねぇのかなぁ。」

2人「……。」





3人の前に、北高の不良生徒が来る





不良「どーもぉ。」

竣谷「何か、用?」

不良「あれぇ?聞いてない?おたくの湊ちゃんに?」

健太「佳奈がなんすか?」

不良「この前、湊ちゃんをボコボコにしたの、俺達なんすよねぇ。」

竣谷「はぁ?」











――――――☆

佳奈がボコボコにされた、理由とは?