佳奈side




信じたいよ…

竣谷や健太や悠介を信じたい。


でも、怖いんだよ。
みんな、どうせ、
あたしを裏切るんだ。

あの、先生だって。 絶対に。









美香達はと言うと…




美香「湊さんもさぁ、頑張って、あなた達を信じようとしてる。」

健太「それは、俺達も分かるよ。」

美香「えっ?」

悠介「あのな、俺達と佳奈が出会ったきっかけってな、俺達がケンカで負けてボコボコにされてた時になぁ、佳奈が1人で助けてくれたんだよ。」

美香「湊さんがっ!1人でっ!?」

竣谷「俺達も佳奈と同じなんだ。誰も信じれなくて、でも、あいつを始めて見た時、こいつだけは信じれるって思ったんだ。」

美香「そっかぁ。湊さんって、相当強いんだね。」

悠介「俺達がボコボコにされてた相手、30人越えてたのに、無傷だった♪」

健太「俺達はなぁ、佳奈みてぇな、強い奴になりたかったんだぁ。」

美香「そっかぁ。」

健太「お前さぁ、俺達とか、佳奈とか、クラスの奴等の事どう思う?」

美香「みんな、いいこじゃん。素直でみんながみんなの事思って。いいこだとあたしは思う♪」

3人「……。」









学校


職員室



教頭「美香先生っ!無駄ですよ!!あの4人を学校に連れてくるだなんて。」

美香「いえ。きっと、来ますよ。」

教頭「問題ばっかり、おこして。わが高に傷が……。はぁ。ほんとに、困りますよ。美香先生、あなた、3週間以内までに、4人を連れて来れなかったら、あなたは、クビですよっ!?」

美香「絶対にあの4人はきますから。」






3日後



職員室


佳奈が教頭の机の近くで、立っている。

ポケットに手を入れて。



教頭「まったく。殴るとは…。」

佳奈「…。」






1‐C組



生徒「先生っ!大変だよ!!」

美香「どうしたの?」

竣谷「どうかしたのか?」

クラス「?」

生徒「湊が……北高の奴らを…殴ったって……。」

美香「えっ!?」

健太「それ、ほんとかよっ!」

生徒「今、教頭に呼び出しくらったみたいでさぁ。湊、ずっと黙ってるらしいんだ。」

悠介「佳奈が…ありえねぇよ。」

美香「あたし、行ってくるからっ!」

竣谷「俺達も行く。」

美香「あなた達はここに居てっ!」


美香が教室を出る