その後、 あたしは悠司さんと別れた。 頭の中は…ごちゃごちゃだ。 いろんな事が、 一気に頭の中でグルグルしている。 いろんな言葉が、 あたしの頭を惑わせる。 どれを信じていいんだろう。 あたしの考えが思い過ごしで欲しいと… 望んでいる。 思い過ごしでいて欲しいんだ。 こんな考え… 今すぐ、自分の頭の中から消し去りたい。 だけど… 悠司さんの最後の言葉が、木霊する。 『そういえば…明日が、弟の命日だ』