帰り道、あたしは麻里と一緒に帰る。

「莉緒…達哉君、いいの?」

「いいの。
向こうだってさ、この事知ってんだよね、たぶん」

「知ってたら、傷つくと思うけど?」

「そんな素振り見せないし。
だから、大丈夫」

「…」

「ぁ、麻里今度さ服見に行こー!」


わかってる。

麻里が…心配してくれてることぐらい。



「じゃあねー!!」

「ばいっばーい!!」



あたしの一番嫌いなこと。

それは、

勉強でも、退屈な時間でもない。



「…」



家に帰る事…。