翌日、学校に行けば昨日と同じように下駄箱のところで達哉が待っていた。 「おはよ、莉緒」 「おはよ! 寒いのに…ごめんね?」 「男だからへっちゃら」 「…ぁ」 あたしは手袋をしている両手をそっと、達哉の頬に当てた。 「どう? 温かい?」 「…めっちゃ温かい」 嬉しそうに笑う達哉。 でも… こんな時にまで、 達哉の笑顔が、 光の笑顔と重なった──…。