【完】7日間の恋






「莉緒ー帰ろうぜ!!」


教室のドアから大きな声で、達哉があたしを呼んだ。

クラスの皆がクスクスと笑いながら、あたしを見る。


は、は、恥ずかしい…っ!!


あたしは達哉の方に、急いで駆け寄った。


「ちょっ、声大きいっ//」

「ははっ」

「笑い事じゃないよっ//」


あたしは達哉の腕を引っ張りながら、教室を出た。


ってか、今まであんな事しなかったのに…!!

なんでいきなり?!


「莉緒、嫌…だった?」

「そ、そうじゃなくて…恥ずかしいんだってば//」

「…ふっ」


達哉は、優しくあたしの頭を撫でる。



この時…薄々、思っていた。




達哉がおかしいって──。