翌日、あたしはいつも通り学校へと行った。
だけど…一つだけ、
いつもと違っていた。
「達哉…?」
下駄箱のところで、達哉が立っていた。
「おはよ、莉緒」
「誰か、待ってるの?」
「莉緒を、待ってた」
「え、あたし?」
「…昨日、春樹と一緒にいた?」
「ぁ、うん。昨日一緒に遊んだから」
「…そっか。
なぁ、クリスマス…一緒に過ごさね?」
「…バァカ。んなの、当たり前じゃんっ!」
あたしは、達哉の胸に抱き着いた。
達哉は、優しくあたしを受け止めてくれる。
だけど、瞬間的に思い出してしまった。
光に抱きしめられた感触を──。

