【完】7日間の恋






翌日、あたしはいつも通り学校へと行った。

だけど…一つだけ、


いつもと違っていた。



「達哉…?」



下駄箱のところで、達哉が立っていた。


「おはよ、莉緒」

「誰か、待ってるの?」

「莉緒を、待ってた」

「え、あたし?」

「…昨日、春樹と一緒にいた?」

「ぁ、うん。昨日一緒に遊んだから」

「…そっか。
なぁ、クリスマス…一緒に過ごさね?」

「…バァカ。んなの、当たり前じゃんっ!」


あたしは、達哉の胸に抱き着いた。

達哉は、優しくあたしを受け止めてくれる。



だけど、瞬間的に思い出してしまった。





光に抱きしめられた感触を──。