あぁ…もぅ、連絡先ぐらい聞いとけば良かった!!


どれくらい駆け回ったんだろう。

だけど…会っておきたい。

あたしの中の何かが…叫んでる気がする。

『会わないとダメだ』って…。


だけど、タイムリミットがきてしまった。


18時…。


あたしは、今日もらった名刺に書かれた番号に電話をした。


『はい』

「ぁ、ぇっと…篠崎莉緒、です…」

『…会えますか?』

「は、はい!! 今、T駅の」


三十分後に、T駅内のカフェで会う約束。



光…


光…



どうして、


あたしの頭の中は彼でいっぱいなんだろう。