「はい。はい、わかりました」
「んじゃ、お願いね」
…カッコイイ。
たしかに、カッコイイ。
これは…皆が騒ぐ理由が、なんとなくわかった。
長身で、長い手足に、整った顔。
女の子はイチコロなんだろうな。
だけど…そんなことより、
あたしが一番最初に思った事は…
どこかで…見た事があるような気がしてしかたなかった。
あのスラッとした長身、
長い手足、
綺麗な顔…。
「やばっ! こっちくるっ!」
麻里の声に、反応できずに、そこに立ち尽くしていた。
すると、職員室のドアがゆっくりと開く。
そして…
目が合った。

