「え、どっか痛い?」

「ぁ、だ、だ、大丈夫です! はい!」


な、なに言ってんだあたし…。

「ぷっ。ははっ。

…あのさ、ナンパしていい?」

「は?」

なに言ってんだ、この人…。

「別に…どうぞ」

あんたが勝手にすることでしょ??

「んじゃ、さっそく。

これから一緒に遊ばない?」

「…は??」

「ナンパ」

「…さようなら」


あたしがそう言うと、笑いながら必死にあたしの肩を掴む。


「なに」

「これ」

「…?」


あたしに見せて来たものは、二枚のドリンクチケット。