斗真に置いていかれないように走って追いかけた。

何を隠そう斗真こと相楽斗真[サガラトウマ]は私、相楽未琴[サガラミコト]の正真正銘の双子の弟だ。

自分で言うのも何だけど斗真は今で言うイケてるメンズだ!!

『お姉ちゃんは鼻が高いぞ♪』
「未琴は鼻低いだろ」

『猫さん斗真が反抗期だ…。どうしたらいい?』
「まずその猫さんとやらを返してこい」
『猫さんが喋った!!』

「ダッ」
『あっ!!斗真待って〜!猫さん今度ニャンコの世界に遊びに行くから待っててね。』

ニャ〜

私は猫さんを塀の上に戻すと斗真を追いかけた。