「信じてみても良いではないか……」
麗華が小さな声でそう言った。
「え?」
「わしが嫌じゃと思うのは、願ってばかりで自分では何の行動もせん奴等のことじゃ!
確かに、今回のことについては、響にできることは何もない。じゃが、他の分野ででも良いから、響が自分にできることを精一杯やっていてくれたら、わしはそれで良いと思っておる。
その上で紅姫様を信じてもらえるなら、紅姫様だって、喜んでお前のために頑張って下さるはずじゃ!」
だんだんと強くなってきた麗華の声は、留まることを知らないみたいだった。
「努力しておる奴のためならば、他の奴等だって喜んで協力してくれるじゃろう。
じゃが、何においても自分では何も努力せんような奴を応援する者がいてくれる程、世の中は甘くはない!」
麗華は、今までに見たことがないくらい険しい表情で言い放った。
これだって、何となく予想できた答えだ。
きっと俺が弱音を吐けば、麗華はそれを真っ向から否定して
正しい道に導いてくれると思ってた。
それでも、実際に言ってもらえたからこそ
もやもやしてた感情がすぅっ、と引いてくような気がした。
「それに、響。お主はもう忘れたのか?」
「え?」
麗華が小さな声でそう言った。
「え?」
「わしが嫌じゃと思うのは、願ってばかりで自分では何の行動もせん奴等のことじゃ!
確かに、今回のことについては、響にできることは何もない。じゃが、他の分野ででも良いから、響が自分にできることを精一杯やっていてくれたら、わしはそれで良いと思っておる。
その上で紅姫様を信じてもらえるなら、紅姫様だって、喜んでお前のために頑張って下さるはずじゃ!」
だんだんと強くなってきた麗華の声は、留まることを知らないみたいだった。
「努力しておる奴のためならば、他の奴等だって喜んで協力してくれるじゃろう。
じゃが、何においても自分では何も努力せんような奴を応援する者がいてくれる程、世の中は甘くはない!」
麗華は、今までに見たことがないくらい険しい表情で言い放った。
これだって、何となく予想できた答えだ。
きっと俺が弱音を吐けば、麗華はそれを真っ向から否定して
正しい道に導いてくれると思ってた。
それでも、実際に言ってもらえたからこそ
もやもやしてた感情がすぅっ、と引いてくような気がした。
「それに、響。お主はもう忘れたのか?」
「え?」


