ある冬の日に
私に弟が産まれた


弟が産まれた時
私はまだ四歳だった


私は一番親に甘えたい盛りだった


でもそれでも
弟は産まれてきてしまった


弟は「穂積」と名付けられた


その頃
私はまだ純粋で単純に
弟ができた
かわいいな
これで私はお姉ちゃんだ
くらいにしか
考えていなかった