うえぇぇっ!!??



 か、顔、今上げられないくらい

 熱いし……



 心臓は、痛いくらいに高鳴った。



 思わず、ギュッと

 生方の背広を握りしめてしまう。



 昔の自分が見たら

 呆気にとられるだろう。



 こんなんで

 サラッと、かわせる訳はなくて





「……も、もう少し、後の方がいい、かな?」





 あたしの反応に

 生方は思い切り吹き出して

 ギュッと、抱きしめる腕に力を入れた。




「……伊織さん、可愛い過ぎ」





 う~、恥ずかし過ぎる

 もうヤダ、上手くかわすことさえ出来ない

 こんな自分





「……でも、オレが我慢出来る内に、頑張って落ち着いて下さいね」





 必死に押さえようとしてるのに

 耳元でこんなこと囁くから




 !!??



 ボンッ、と音がなりそうな勢いで

 一気に頭がのぼせた。



 く、くらくらする……。



 もう! 全部生方が原因なんですけど?

 と、叫びたいのを何とか押さえ





「●▽◎×■〇〒◎▲~、も、もう少しだけ待ってて?」





 と、生方の胸に

 顔を埋めて言うのが精一杯だった。














 FIN