由木と話しながら資材資料室へ行くと





「あ、旭さんお疲れ様です」



「真間が会社にいるなんて、珍しいね」





 ほぼ、平井やタイガーと組む

 催事が多いから

 1人でこんな所にいるはずない

 レアキャラだし





「旭さんの方がレアでしょ?」





 色素の薄いチョコレート色の目を

 細めて笑う。



 うん

 久々の爽やかさに癒されるな……




「由木さん、コレどうします?」



「ん~、会議室のテーブルに積んどいて? ついでに俺のデスクのも頼む 」



「分かりました、コレ終わったら時間なんで出ます」



「あぁ、忙しい所悪かったな」



「いいえ、フロアに誰か帰って来てたらここに呼びますか?」



「そうだな、頼む」





 2人のやり取りを聞き流しつつ

 あたしは、由木の言っていた

 昔の企画小道具を視線で探した。