生方には申し訳なかったけど

 話をかえる為、アノコトを

 飲みのサカナに

 させてもらうことにした。





「この前の北海道で、朝起きたら生方がとなりにいたんだよねぇ……」



「はぁ? ナニソレ」






 案の定

 明の食い付きは抜群だった。





「久々に記憶ナシ」



「……伊織、ソレヤバいから」



「ね~、おんなじ営業の後輩くんだし……」





 自分でも、ヤバいって思いましたよ。





「で? どうしたの?」



「ん~? 告白された」



「はい!?」





 驚いた明が

 ガツンとテーブルに缶を置いた。





「……それって、一番ヤバくないか?」




 へ?



 明の顔が

 予想以上にマジなことに驚いた。





「返事は求められなかったけど?」



「……アイツ、けっこう前からあんたのファンでしょ?」





 へ?