「? どうって? 俺は、希望部署だったから面白いけど?」





 ん~?

 聴き方が下手だったかな?





「アタシみたいな補佐がいないと、お仕事やっぱり大変ですか?」



「そうだな……、1人で出来ることって限られてくるから、お使いとか資料作りを全部自分でやるかと思うと、途方にくれるな……、今までずっと補佐なしだったって聞いて驚いたけど」





 やっぱり

 いないと大変なんだな……。



 ナンの上にダンドリーチキンと

 ほうれん草カレーを乗せて

 枝野くんは豪快に口に入れていた。



 アタシも、負けずに

 カレーを乗せてナンを食べた。



 アタシ達は

 しばらく食べることに集中した。



 まだ残暑も厳しいから

 熱い日のカレーは格別です。



 雑用もお使いも

 アタシがいなかった時は

 全部自分でやっていたんだもんね?



 今でも忙しくて

 残業続きなのに

 どんな状態だったんだろう?





「もう1人いると楽ですか?」



「そりゃね? チームに1人いると楽だな、でも予算の問題で無理って聞いてるけど?」



「そうですか……」





 アタシはアイスチャイを飲みながら

 枝野くんからの情報を

 頭の中でつなぎ合わせてみる。