「千川さん、調子戻ったみたいだね?」





 数日後のランチ

 近場のインドカレー屋さんに

 枝野くんと行った。





「こ、この前は、ご迷惑をおかけしてすみませんでした、お詫びに今日は奢らせてください!」



「……ありがとう、でも年下の女の子に奢ってもらうのって、ちょっと抵抗あるなぁ」



「何言ってるんですか、同期ですよ? アタシ、まかせてください!」





 言いながら

 熱々のナンを千切って

 バターチキンカレーをつけて

 口に入れた。



 うん、美味しい♪





「……で、今日はどうしたの? 俺に何か聴きたい感じだったけど」



「うぐっ?」





 あぁ、アタシって

 顔に何でも書いている

 イキモノなんでしょうか?





「あはは…、バレバレでしたか?」



「まあね」





 こんなんで

 秘密の恋なんて出来る気がしない。





「枝野くん、企画のお仕事ってどうですか?」