先輩は、とても優しいから



 企画のみんなのために

 そして

 アタシのために



 たくさん考えて、部長と話して

 今の条件を

 アタシに伝えてくれたんだ。



 本当に

 泣けるくらいに……。





「……わかりました、ちゃんと考えます」





 先輩の気持ち

 本当は聴きたかったけれど……。



 浮かれた気持ちじゃ

 いけない気がしたから。



 きちんと

 先輩の目を見て答えた。





「……じゃあ、1週間やる」



「はい」



「それでもよかったら、1週間後の夜、オレの部屋来い」





 ドキンッ



 と胸が高鳴ってしまった。



 なんの意味もないとは思うけど

 せ、先輩の部屋なんだ?



 顔が、少し熱くなる。





「はい、わかりました」






 自分1人で決めるのではなく

 乃愛や枝野くんや誰かに

 相談して

 ちゃんと決めようと思った。