はぁ~…



 なんとか定時まで

 騙しダマシ働いたけれど

 チームの郡司先輩と枝野くんに

 ご迷惑をかけてしまいました。





「何でアタシ、告白なんかしちゃったんだろう?」





 印南先輩が

 OKしないだろうって

 わかっていたはずなのに。



 あんな風に

 自分が保てないほど

 恋の副作用って強力なんだな……。



 自分がこんなになるなんて

 思ってもいなかった。



 みんなどうやって

 恋したり

 あきらめたりしているんだろう?



 印南先輩は

 きっと

 このことを心配していたんだろうな。



 それが先輩のお仕事だもんね?





「……」





 なんだかまた

 イヤな感情が心の中を支配していく。



 イヤ、だめダメ!



 アタシは

 何度か頭を横に振って

 その感情を振り払った。





「それにしても、ドコに行こう?」





 これ以上

 ご迷惑をかけてしまうのは

 申し訳ないからと

 早めに上がらせてもらって

 今に至る……。