生まれて初めて告白をしました。





 ドキドキしながら

 校舎の裏側とかじゃなく



 残業帰りの

 送ってもらった車の中でもなく





 ウワサ話を好きな人に

 仕事上で確認された



 延長上の哀しい勘違いと

 情緒不安定な自分の

 グルグルした苦しい感情の中で



 ただ楽なりたくて

 苦しくて……



 言ってしまっただけの想い。





『――…オレ、かよ!?』





 そんな気持ちが

 受け入れてもらえる事なんて

 あるはずもなくて



 アタシの告白に

 驚いた先輩がつかんでいた手を離す。





「……」



『……』





 ながい、長い沈黙の後

 彼から伝えられた答えは





『……悪ぃ、今は考えられない』





 だった。



 見えない刃物が

 胸の奥に深く刺さって

 痛いまま

 取れなくなってしまいました。





 生まれて初めて告白は



 こうして



 アタシの奥に深い傷を残したまま

 星屑になっていきました。