「そうか? でも千川は、手を抜かずサボらなくて一生懸命だ、って言われてるよ?」
「……」
えぇ~っ!?
う、嬉しい。
そ、それって
誰からの評価だろう?
企画の皆さんかな?
それとも
印南先輩から、かな?
そう思うだけで
顔がどんどん熱くなってくる。
ヤバい
仕事中なのに!
早く切り替えねば
自分で顔をペチペチして
気合を入れる。
「え、枝野くん、良かったら打ち込みの資料見せて下さい」
「おっ、やる気だね、これとコレをプレゼン用に打ち込んで、紙ベースで10部ずつ冊子にして欲しい」
「はい」
「細かな所は隣りにいるから聴いてくれればいいから」
「はい、わかりました」
多少
枝野くんにのせられた感はあるけど
さっき言ってもらった言葉が
嬉しくて、恥ずかしくて
いてもたってもいられなくて
ついお仕事をしてしまいました。
誰かに見てもらえてるって
嬉しいことなんですね?