「今日は、この資料作りの打ち込みと、ランチミーティング、あとオレと一緒に何社か回ってお使いを覚えてくれると助かる」
「はい」
資料作りの打ち込みなら
前の残業週間で結構やったから
お役に立てるかも……。
「ランチミーティングってアタシもですか?」
「そうだよ? 時間がなくて歓迎会みたいなものもなくてゴメンって郡司さんが言ってた」
「……」
嬉しいな
ただの補佐見習いのアタシに
企画で一番忙しい2人が
こんなに気を使ってくれるなんて。
「ありがとうございます、早く色々覚えて役に立たせて頂きます!」
「そんなに気負わなくてもいいよ、千川はよく頑張ってるし」
「……!?」
そんなこと言われたの初めてで
で、でも
同期ですでに最前線で企画をやってる
枝野くんに言われるのは
嬉しいような
逆に申し訳ないような気持ちだ。
「全然、枝野くんの1/10も役立ってないですよ?」