9月に入ると

 新しくアタシのお仕事が

 追加されることになった。





「枝野くん、おはようございます」



「あぁ、おはよう千川」



「郡司先輩は、まだ?」



「1件寄って来るから、取り合えず先にスケジュール確認して?」



「はい」





 この前の会議で

 決まった追加のお仕事が

 1つの企画に付きっ切りで補佐をして

 その成果を見ると言う

 シュミュレーションらしい。



 補佐なので

 付きっ切りの雑用だと思えばいい

 と、印南先輩に言われて送り出された。





「……」





 印南先輩の指示で動いていた時より

 2人が指示に慣れていない分

 忙しさの緩急が多く

 企画が上手く進むのか

 アタシが心配してしまうくらいで



 早く2人のお仕事とテンポを覚えて

 1人でも色々出来るようになって

 少しでもお役に立ちたい気持ちで

 今はイッパイいっぱいだった。