「亜美ちゃん久しぶり~っ!」
「あっ、美知先輩お久しぶりです、焼けましたね~」
「あはは、やっぱダイビングはハマるね~、パラオの海はキレイだったよ」
「ダイビングしたんですか? いいなぁ、でも美知先輩ご実家に帰る予定はどうされたんですか?」
確か、休み前のランチで
嘆いてたような……。
「ふふふ♪ ちゃんと帰ったわよ? 初日の1泊だけだけど~、休みくらいは発散しないとね~、亜美ちゃんもゆっくり出来た?」
「はい、満喫ました」
お盆休み明けの出勤日――
久々で早く来過ぎたアタシは
朝の掃除と支度を済ませ
いつものように
大量のコーヒーを作っていた。
美知先輩は
両手いっぱいの荷物を持って現れた。
まさか
旅行先から直帰じゃあないよね?
「はいコレお土産、みんなに配ってくれる?」
「はい、ありがとうございます」
南国風ナッツ入りのチョコレートの箱を、アタシはおやつコーナー置いた。
「おっ、コーヒー出来てる嬉し~、入れたて飲める~!」