「あ~、食った、食ったぁ~っ!」



「……あ、あの! ごちそうさま、でした」





 お店を出てからもう一度

 アタシは印南先輩にお礼を言った。





「おう」





 お昼もごちそうになったのに

 なんだか申し訳なくて



 でも

 初めて入った『くるくる寿司』は

 面白くて、リーズナブルなお値段で

 美味しかった。





「でもお前、4皿とか全然食べないのな、そんなんだと大きくなんねぇぞ?」



「大丈夫です、充分おなかいっぱいです」





 これ以上大きくなったら困ります。



 印南先輩は

 どんどん頼んだ後

 アタシの3倍以上のお皿を

 ペロリとたいらげていた。



 昼間も思ったけど

 こんな細身なのに

 量も多くて食べるの速い。



 やっぱり

 男の人だからだろうか?



 あと、企画と言う

 職場の忙しさからだろうか?





「メシも食ったし、明日も忙しいし、帰るか~?」