「め、目の前のお皿は、食べ物じゃないんですか?」
「はぁぁ~っ?」
「……だって、あんなに回っているのに、コレで注文するんですよね?」
アタシが、そう言った瞬間――
ブ~ッ!!
と、吹き出した印南先輩が
「――…ヤベェ、限界っっ!!」
と、お腹を抱えて笑い出してしまった。
えっ!?
な、なんで???
「あ、あのっ、……印南先輩?」
「……」
この人が笑うコトなんてあるんだ?
と、言われちゃうほど
コワオモテの印南先輩が
アタシのすぐ隣で
お腹抱えて笑っている……。
「大丈夫、ですか?」
激レアだ
写メとか撮ったら怒るかしら?
「……ぶっ、くくっ!!」
どうやらピンポイントで
彼の笑いのスイッチを
押してしまったみたい。
う~ん、どうしよう……。