「うん、次は生方の番だね!! 伊織先輩の件全面的に協力するよ?」





 そう言ってあたしは

 メールでまた

 伊織先輩の情報を送ってあげる。





「おぉっ!? よっしゃぁ、オレも気合入れて伊織先輩落としに行くか!!」



「おう、ガンバレ玉砕覚悟っ!!」





 あたしの言葉に

 生方がガクッ、と落ちる。





「あれ? マズかった?」



「……明日実さん、もう少しオブラートにお願いしますよ」





 んン?

 意外とデリケートなのか?





「……なぁ、どうやって白崎主任落としたか聴いていい?」



「えぇっ!!?? 何突然」





 予想外の質問に

 あたしは

 高速で頭の中を確認する。



 落としたも何も……





「……えっとぉ」





 最初から、最後まで

 言えない所ばっかりで





「な、内緒、かなぁぁ?」



「はぁ!!??」





 怒る生方を笑ってごまかして

 あたしはえんがわを一口で頬張る。 



 うん、美味しい♪



 大好きな人との秘密なら

 ありだよね?





「……」





 だから、当分

 プロポーズされたことも

 一緒に住むことも

 ナイショ



 内緒にしとこうかなっ♪









 fin