見つめる、ハルの顔が

 真剣だったから





「う、うん」





 あたしは、頷くのが精一杯で





「たくさん、手をつない色んな場所に行こう?」



「……はい」





 ハルの手が、グイッと

 あたしを引き寄せて

 頬に優しくKISSをした。





 ドキン、ドキンッ…――





 ハルの声が

 やけに低く響いて





「その度に、少しずつ試そう?」





 えっ?





「……さくらの身体」





 う、うぇぇぇ~っ!!??





 それって、……それって!?





 あたしは

 ぱくぱく、と

 何も言えずハルを見上げると。





 ハルは、これまで見せた事のない

 誘うような甘い笑顔で





「さくら、返事は?」





 !!??





 こ、こんなハル

 知らない~っ!!





 で、でも





 ハルの眼差しに

 あたしの心臓の動悸はMAXで



 まだ、頷きたくないのに

 頷くのが精一杯だった。















 fin