「それにしても、売り上げ達成3人ともなんて、快挙じゃない?」




 ふわふわした波那が

 可愛いエンジェルスマイルで言う。




「そうだネ! いつも平井くんばっかだったし~」




 あたしは、平井くんに

 ジョッキをもう一度ぶつけた。




「オレ、久々にとったかも……」




 ハルが、のほほんした顔で

 嬉しそうに言うと




「俺の企画のおかげだろ?」




 郡司が、ニヤッと

 エイヒレをかじりながら言った。




「えぇっ!? 今回の企画、郡司が作ったの?」




 知らんかった。




「あぁ、平井の愚痴聞きながらなんとなく、な~」



「マジで? メッチャ売りやすかった、ありがとう」



「うん、俺も~、ありがとグンジ」



「お、おう! じゃあ今度、2人ともガチでオゴれよ?」




 郡司が照れながらも

 そう言って

 ジョッキをあおった。



 こう言う

 ツンデレチックなトコロが

 意外とカワイイ。




「え~っ、じゃあ俺も参加する~」