聴こえる 速い胸の鼓動 彼の奥にある 強い熱の城を感じた。 同じならいい この苦しいくらいの 熱い想いが あなたと一緒なら 嬉しい……。 好き タイガーが好き。 「……このまま、連れて行くよ?」 低くかすれた タイガーの声に 胸の奥が キュウッと焦げる。 「……」 あたしは 熱にのぼせたまま 彼の胸の中で頷いた。 Fin