「車、乗って」

「うん」


わたしは

すぐに先生の隣の

助手席に座った。


「どこ行くの?? 先生」

「先生って呼ぶの、なし。直哉って呼んで」

「えー。先生の方がいい!!」

「ばか。私服なのにおかしいだろーが!!」

「わかったよー。直哉…先生っ」

「アホかっつーの」


先生は

少し笑って

顔を赤くした。

…かわいいなぁ。