「え、立候補者なし?悲しいなー」 島崎先生が泣くふりをする。 ドッとクラスのみんなが笑う。 島崎先生は すごいなーと思ったときだった。 「じゃ 俺が決めちゃお。うーん……」 心臓がバクバクいう。 先生は 名簿を見ながら 口を開いた。 「決めた。間中 桜!!」 「え……」 クラスの視線が集まる。 恥ずかしくなった。