先生の隣には 橘先輩も座っている。 「…決めました」 「ほぅ…」 「教師…辞めます…」 先生は 机に置いてある書類に 印を押そうとした。 きっと、退職届だ。 「ま、待ってください!!」 わたしは 先生の手首を掴んで 印を押すのを止めた。 「全部、わたしが悪いんです。だからわたしを退学にしてくださいっ」 頭を深く下げた。 校長先生は 長いため息をついた。