「…ねぇ。皆翔を見てるよ」


「…いや、お前を見てんじゃねぇの?」


「…違うでしょ」

私たちは下をむいてもくもくと歩く。

別に寄り添ったり
手をつないでるわけじゃない。


「わーかった。美男美女だからでしょ」


「…あんたはホンットにキザ」

「事実を言ってるだけ。」


私…この人がわからない。