やっぱり時間が立つのは早くて。
今は9時。
あのときと同じでたくさんの星が
幾度となく敷き詰められていた。
今頃翔はアヤと二人でいるんだろうね。
そうだ。
早く別れを告げなきゃ
と思い携帯を取り出した。
開くと
翔の文字が幾度となく詰められていて。
18件が電話で、10件がメール。
メールには、
今どこにいる
とか、
電話に出ろよ
とか、
早く帰ってこいよ…
とか。
でも、やっぱり電話もメールもしない。
今はまだ会えない。
だから、最後の我が儘聞いてください。
もうちょっとだけ時間をください。
そして、後ちょっとだけ
携帯の番号とアドレスはおいておかせてください。

