契約彼氏


確かにそうだ。

私は言葉につまった。

「それだけ?用は」

「後…………………早く別れてって、言いたかっただけ。」

「そうね。じゃあ、帰るね。」

とにかく今日は家には帰らない。

いや、むしろ帰れない。

笑顔なんて作る必要がなくなった。

笑う必要がなくなった。

そういって、私は学校から出てあの丘へ向かった。