契約彼氏


何日かたったある日。

一応まだ別れは告げられてない。

私からの別れ話を待っていたとしたら…?

私は別れるのかな。

新しい恋を見つけようとか思うのかな。

最近、帰りだって遅いし、もうダメだと思ってる。

私だって
我慢の限界。

きっと翔は何もわかってない。

そんなこと考えていた時、

「ねぇ。陽菜ちゃん」

私は誰かと思い振り向いた。

そしたら、「わたし。あーや!!」

飛びっきりの笑顔をこちらに向けた。

この人には勝てない。

そう思った。

「屋上行かない?」

顔は笑ってるけど目の奥は笑っていない。

そんな、アヤが怖い。

「陽菜。数学教えてくんね??」

隼人が助けてくれた。

「チッ」

今、舌打ちされた…??

「今日の放課後屋上来てよね。」

「わかった。」

よし、アヤと話そう。