「あのー。ちげぇから…。」
「何が違うの??」
翔は顔を赤くして、
「だから…まぁ…嘘じゃないからな!!
偽りの関係はもう、続けたくないんだよ…。」
何だろう…
いつもと違う。 いつも俺様なのに…何でこんなに弱々しいの??
「俺は今まで…誰も本気で好きになったことがない。
俺がこいつを守ってやりたいなんてもちろん一度もないんだ。
それに気づいた俺は、恋愛はゲームだと思った。」
「うん…」
誰も本気で好きになったことがない。って嘘でしょ…??
信じたい。信じたいけど…
「本気で愛してしまえばいつかは、終わりを告げる。
いつのまにか、誰かを愛すことによって傷つけ、傷つき
そして…二人の恋愛は終わる。そんなの…辛いだけだと思った。」
ゲームの意味がわかった。
ゲームオーバーの意味がわかった。
そして初めて見せた弱いあなた。
そして私に初めて聞かせた弱音。

