「うっわ…急に寒くなったね…」
「あー。だよな」
「さむっ」
俺は、陽菜の手を
手にとり、繋いで
自分のポケットの中に、いれた。
「…ありがとう」
「おぅ。あったかいでしょ?」
「うん!あったかいね」
「ならよかった」
「で、ここどこ」
「寒いけど我慢しろよ?」
「いゃ…まず、どこ?」
「丘」
目的地に到着したもんで…
俺たちが来たのは丘。
柄じゃねぇけど
マジでここの星きれいなんだぜ?
一回だけお袋と親父と
来たんだけど、
たまたま見つけたわけで
そしたら
きれいな星がたくさん並んでたわけ。
一生大切にしたいって
思うやつができたら
ここにこようって
思ってたんだ。

